地味に甘い君
第25章 神頼み?!縁結び!?
「神社かぁ――――…就活の祈願でもしとくか」
「だね!――――行こう」
先達て鳥居をくぐった赤羽は「早く、早く」と、俺を急かす。
普段、猫背で運動の苦手な俺は動きが早い赤羽に遅れをとってしまう。
「あいつ…早すぎ…」
鳥居を抜けると階段が続いているが…赤羽はすでに半分まで登っている…
軽く「お参りするか!」なんて言った自分を悔いてしまう…
俺は自分のペースで階段を登りきると「ヤマト君遅いよ~」と、元気いっぱの赤羽が俺を待っていた。
「赤羽が早すぎるんだよ…」
「“お参りする”って言ったことを後悔してたでしょ?顔に書いてあるよ?」
赤羽の言葉にドキッとしたが、俺は「思ってねぇ~し」と、強がった。