地味に甘い君
第32章 母に会いに――――…
「別に…流石に…就職決まったこと…報告がてら帰省でもしようかなって、思ってただけだから」
俺はキラキラした期待を向ける赤羽を凝視出来ず視線を反らした。
「///あっ、あ~…お盆は休みを取ったって言ってたもんね――――…帰省…お墓参り……ヤマト君のお母様!?」
――――っうわ…視線を外しているのに…凄いオーラが…
「…実家には寄らないぞ――――…空き家だし…親父の所には行けないから」
「…ん?――――…えっと…僕も一緒に行っていいの?」
――――///う…またしても…口が滑った。
「着いてくるって…顔に書いてあるけど?」
「///フフフ、もちろん!」
――――母さんビックリするかな?
するよな…友達すら…連れてきたこと無かったから…