
地味に甘い君
第36章 裏切りの真実
健さんも巴さんも…その頃には実家のプレッシャーに耐えきれず、別に家を建て生活をしていた。
しかし、別に暮らそうが…健さんの実家のプレッシャーはおさまることはなく…どんどん大きなっていった…
そして――――…健さんは…巴さんにある提案をした。
「精子バンクから精子を買って…妊娠をしよう!」
健さんは実家の両親のプレッシャーから逃げたい一心で…巴さんに恐ろしい提案をし――――…
説得する暇もなく…
なかば強引に…
巴さんは見ず知らずの精子で……妊娠することになった。
最初は妊娠に喜んだ健さんだったが――――…
自分の精子以外をすんなり受け入れ…あっさり妊娠した巴さんに――――…徐々に苛立ちを覚えてくる…
“裏切られた”
気持ちになっていったと言う――――…
そして、生れた子を見て…
「誰の…子だよ…」
と、感動すら無かったと…言う。
自分がお願いし、精子バンクから精子を買って…巴さんを無理やり妊娠させておきながら…
ヤマト君が産まれた瞬間…
“気持ち悪い”
とさえ、健さんは思った…と、言う。
