
地味に甘い君
第39章 【番外編】財前の仕事…?
小さな町の小さな弁護士事務所…
事務所的に大きくはないが、近年…相続問題など家族間の問題事が増えている世の中…ここも例外ではないらしく…
閑古鳥は泣いていないようだ。
「ああ…珍しい案件でしたので覚えています!」
話を聞くと――――…自宅解体の手続きもここでしたとか…
手続きの流れや敬意を少しだが聞けた。
その際、結構な手数料をもらったとの事…
この手の相場が分からなかったが手続きも言い値で払ってくれたとか…
お金がないと、内田様に仕送りもしていなかったのに…おかしなことです。
しかも、弁護士は息子がいた事実を、知らされておらず…手続きをしていて知ったそうだ。
「私は“息子と話し合った結果だ”と、言われたので…手続きをしたんです!」
ある意味…この弁護士も被害者である。
