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地味に甘い君

第39章 【番外編】財前の仕事…?


「し…執事――――って…冗談ですよね?」


弱腰の健は私を見て少し怯えている…


――――流石、長いモノに巻かれてきたクズ野郎は、本能で自分より上の者を嗅ぎ分けられるらしい。



「冗談ではございません。日本では数少ない職種でございますが、ちゃんと資格を持つ執事でございます」



丁寧に言うと希は「はあ?」と、再び顔を歪ませた。



「し…執事――――を、従える…人…なの?曽根さんは…?」



「はい、“フリーセキュリティ株式会社”の社長でございます。

そして、わたくしは純弥様専属の執事でのざいます。

ご主人を殴られました尚宏様とはご親戚関係で、幼少期から存じており純弥様が弟のように可愛がられておりましたので…健様との間のいざこざ…こちらに預けて頂きました」


サクサク顔色一つ変えずに説明すると、会社名を聞いた瞬間の二人の顔はどんどん悪くなっていく。



――――もちろん…その理由も分かっていて話している訳だが…









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