地味に甘い君
第41章 【番外編】社長は陣ヶ岡さん!
「さ…さぁ…生理じゃねぇ~の?」
「いや――――…ど~見ても最知さんって…男性ですよね?」
冗談だよ…なんなんだ…この天然ほんわかイケメンは?!
「あ~でも、分かります――――…僕の恋人も――――…こんな感じの日ありますから!いや~…無茶した次の日とか…意外と口きいてもらえなかったり…するんですよねぇ~!自分もその時は燃えてたくせにね?」
おいおい……この新人君…天然過ぎないか?ぶっちゃけるなぁ…
「あ、でも!このお守りのおかげで――――円満ですけどね!」
そう言うと、赤羽は鞄のうちポケットにぶら下がっている縁結びのお守りを俺に見せてきた!
「あっ――――その…お守り!」
「あっ、社長も知ってますか?あそこの神社のお守り!
なかなか、ご利益ありますよ!」
「へ――――…へぇ~…それって…恋人も…持ってるのか?」
「もちろんですよ!お揃いです!」
次の瞬間――――…最知の目が俺を睨んだ!
…あ~…分かったよ!買えばいいんだろ!?買えば!
「ん?社長?――――どうしました?」
くそ~…ど~して、俺は最知に甘いんだ…
【完】