地味に甘い君
第43章 【番外編】イケメン爆発しろ!
――――その頃…
少し遅めのお昼に入ったヤマトがコンビニから、おにぎりの入った袋を片手に出てきた。
「ね~!さっきの喫茶店――――…マジで目の保養になったわぁ~!」
「あ~!あの四人でしょ?あれは奇跡のカルテットよねぇ~!
ワイルド系イケメン!綺麗系イケメン!ツッコミ一途系イケメン!
それに、正統派キラキラ王子様イケメン!
あの一角は…別世界だったわぁ――――…」
と、通りすかりのOLさんの会話にビクッと身を縮める!
社会にでてありとあらゆる人と出会うが…
そこまで言わしめるイケメン達が…一般にいて…普通に飯を食っているのか?
と、肩を落とした。
家に赤羽と言う…規格外のイケメンがいるが…
それを上回るイケメンがいるとは…しかも…四人も…
ヤマトはコンビニのガラスに映る自分自身を…恨めしそうに見つめた…
地味な顔に猫背(だいぶ良くはなったが…)である。
――――別世界の人間…
自分に関係ない世界だな…
「――――イケメン…爆発しろ…」
ヤマトは…そう、呟かずにはいられなかった…
【完】
ヤマト君!?
君もその鬱陶しい前髪を切って!背筋を伸ばし笑顔の1つでも作れば!そっち側の一員になれる…と…思うのだが…
はにかんだ笑いとか…照れた時の微笑みとか!?
ヤマト君の魅力は数えきれないほどあるのだから!ね!?