テキストサイズ

ドSメイドは基本普通の子

第9章 モデル勝ち!


――――店長…私頑張ります!


再び店長は笑顔で頷いてくれた!



と、その店長の笑顔を見た審査員が頬を赤らめていたのは言うまでもない。



「はい――――時間です。」


シーンとしていた会場に大きな深呼吸音が響く!

私だけでなく、全ての受験者やモデルが緊張から解き放たれた瞬間でもあった。


「和歌子さんお疲れ様でした。」


「店長…ありがとうございました。何度も店長の笑顔に助けられました!」



「///そ、それは――――…モデル冥利につきますね。」



「では、出来上がりの審査に入りますので!受験者の皆さんは会場から退室をお願いいたします。」


最終審査はモデルが両手を審査員に見せるのだが、モデル以外は廊下に出される。


「和歌子さん、大丈夫です。廊下で待っていてください。」


――――はい…


上手く出来た…と、思うが…心配である。


廊下に出された受験者は次の筆記試験のために教科書で復習している者も多かった。


でも、私は会場の入り口を見つめたまま祈りつづけた。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ