ドSメイドは基本普通の子
第19章 バレンタインの甘い罠
周りを見ると目を輝かせた女性たちが次々と限定のチョコを買い求めて行く。
――――や…ヤバい…これを買ったら…バイト更に増やさないと…
「お客様?どうされますか?」
――――まって!焦らせないで!!葛藤中だから!
「――――――――こ、これを下さい」
「はい!ありがとうございま~す!」
ま…負けてしまった…この雰囲気と店員の鉄の笑顔に…
悔しいが…笑顔って…やっぱり最強なんだ…
私は震えるてで支払いを済ませると…キラキラな袋を受け取り店をでた。
――――ヤバい…一瞬で年を取ったような疲労感が…
でも、これで喜んでくれるかな?
私は初の高級チョコを大事に抱え駅に向かった。