
ドSメイドは基本普通の子
第19章 バレンタインの甘い罠
「そうだ!これ――――あわりちゃんからのバレンタインのチョコなんだけど!一緒に食べよ~ぜ!」
マコトさんは高級そうなチョコを取り出すとテーブルに広げた。
「お!あわりちゃんのチョコレート!?マジで!毎年何かしら入れてくるからねぇ~!彼女は」
――――何かしら…入れる?
「あ~!そうなんですよ!昨年はワサビでしたね!」
――――ワサビチョコ…うわぁ…ありがた迷惑だぁ…
「でも、毎年期待しちゃうんですよね~!…ま、大河さんにはちゃんとしたチョコ準備してるみたいですけど…」
――――店長はワサビチョコ食べてないんだ…よかった~
ワサビチョコを食べて辛さに悶えてる店長って想像つかない私はちょっとホッとした。
