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ドSメイドは基本普通の子

第23章 妄想2次元住人!


「で、その爪のモデルが――――…三ノ輪を待ち伏せか?新たなストーカーか?」



大平さんの睨みとすごみで寛太君はビクッと体を固くした!



「待ち伏せとか…じゃないです…今日は…【ヴァン放】のオフ会がありまして…さっきまでカラオケボックスで仲間と…会合してて」



――――【ヴァン放】?


「和歌子さん、【冷血ヴァンパイア嬢の放課後】の略でしょう…オフ会はネットなどで知り合った、そのアニメを愛する仲間内の集まりってところです」



――――なるほど…ありがとうございます。




「///凄い…アニメ同様…マリア様とセバスチャンさんはテレパシーで会話をしますか…///リアルでもそ~なんですね!クオリティーぱねぇ!」



「違うから!あれは、店長の得意技の“読心術”和歌子の無表情は最強だからね…あの特技…ずるいよね?」



頬をぷく~っと脹らます宮ちゃんはグラスに入っている氷をストローでかき混ぜた!



「///なんて可愛いんだ…魔女っ子キララちゃん!」



「魔女っ子?僕が?――――僕は男なんだけど!お前…何処に目付けてんだよ!」



女の子だと思われ、宮ちゃんは寛太君に喰ってかかる!



「///えっ!男の子!?――――こ、こんなに魔女っ子なのに?」



「“こんなに魔女っ子なのに?”の定義が分からんが…お前はさっきから何を言っているんだ?」



ドリンクバーのコーヒーを飲み干すと大平さんは再び寛太君を睨む!



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