ドSメイドは基本普通の子
第26章 騎士たちの緒戦!
大崎 小太郎は舞い上がっていた。
憧れの“マリア様”の護衛を任されたのだから!
それも、“執事のセバスチャン”に激似の店長から!
いけないことだとは思っていたが…小太郎はオタク仲間の寛太君を使ってここ数日…あの店で働く彼女の会話を聞いていた。
体が大きいわりには細かい作業が得意な小太郎は、置物の中に盗聴器を仕込み…何も知らない寛太にもたせたのだった。
しかし、安物を使ったからなのか…上手く電波が拾えず…何度が店の周りをウロウロしていた…
そんな時――――…
自分と同じように店の周りを何度か行き来する人物を見かけるようになる…
その頃から…通り魔の噂が彼女の周辺で起こった。
小太郎は…彼女を守れるのは自分しかいない!と、勝手に彼女の護衛をし始めた!