ドSメイドは基本普通の子
第26章 騎士たちの緒戦!
「俺が来たときには、もう倒れていた!和歌子の姿もない!!」
「え?倒れてたって……」
大きな巨体を揺さぶる早島だが、ピクリとも動かない。
と、駆け寄る北村が手をかける!
「ヒョロヒョロの大河にこの巨体は無理だろ?どれ、貸してみろ」
そう言うと、北村は小太郎の体を「よっこいしょ」と、うつ伏せから仰向けにした!
「大河――――…これを見ろ…スタンガンの後だ…腹と…首筋にある」
北村が仰向けにしたことにより…小太郎が気絶している理由が分かった。
「美羽ちゃんに…スタンガン持たせてた?」
早島は首を横に振る。
「いや――――持たせていない…それに、この焦げ後だ…痴漢撃退用のスタンガンじゃ無さそうだ」
腹の焦げ後が…スタンガンの威力を物語る…