ドSメイドは基本普通の子
第27章 【最終章】ドSメイドは基本普通の子
「早島さん――――…和歌子は…お店のお客様に…乱暴されたんですか?」
両親は事件を初めて知り憤りを露にした。
無理もない――――…未遂とはいえ…レイプだ…衝撃だったはずだ。
私は知っていることを全て話した――――…
和歌子の両親は最後まで聞かず…泣き崩れ――――…我が子を都会に送り出したことを悔やみ続けていた…
都会に憧れていた――――…田舎の少女の…
哀れな結果だと…
泣いて――――…泣いて…まだ目を覚まさない我が子を抱き締めた。
「守りきれず――――…申し訳ありませんでした」
私は…和歌子にしがみつき泣くご両親に土下座をし…謝り続けた。
――――彼女を…バイトに誘わなければ…
――――彼女を…遅くまで引き留めなければ…
――――彼女を…他の誰かに預けて帰さなければ…
――――彼女を…
――――彼女を…
――――彼女を…
愛さなければ…
土下座をしながら…私は…額を床に何度も打ち付けた…