テキストサイズ

二人のキセキの物語 MN

第65章 背中合わせの二人11 潤



嬉しそうに俺を見てたカズが
星を指さして小さな声で言う


「ね、あれ白鳥座、わかる?」
「あぁ・・・夏の大三角形の星だろ」

「うん、デネブとベガとアルタイル。後、あそこは北斗七星」
「どれ?」


カズが指さしたのは 俺の後方になるから
背中合わせのまま 地面に着いた脚を突っ張り
カズにググッと凭れてみた
傾いたシーソーの角度のままに
仰け反るようにして星座を確認する

「見えた。北斗七星はわかりやすいな」
「うん」

カズは 俺の体重を背中で支えてくれてる





ストーリーメニュー

TOPTOPへ