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二人のキセキの物語 MN

第66章 再会の二人1 翔



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広いレッスン室の中
たくさん居るジュニアの一番後ろで
ダンスレッスンを受けていると

「大野をよく見て その通りに踊りなさい」

そう声をかけられて 指さされた背中を見つめながら踊る


成長期を迎えるのが遅かった俺は
その頃 今より20cm以上身長が低くて
周りの誰よりもチビで華奢だった

細身で小柄なはずの智くんの背中が
頼もしさと相まって やけに大きく見えたのを
今でもはっきりと覚えている





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