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二人のキセキの物語 MN

第68章 再会の二人3 翔


3-1

「初めまして」と言われることは
想定内だった筈なのに
それでもやっぱり少しだけがっかりした

一緒にレッスンを受けた事はほんの数回
それも、俺の方はいつも後ろから智くんを見つめてただけ
完全なる一方通行の視線だった

だから智くんが俺の事を覚えてなくても無理はない
いや、むしろ あの日のみっともない俺の事なんて
覚えてくれてない方が有難い





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