テキストサイズ

二人のキセキの物語 MN

第68章 再会の二人3 翔



沢山の人の中から
出逢った、と思ったのは
俺の方だけだったんだな

そんな当たり前の事が小さな棘になって胸をチクッと刺す

そこにあるかどうかも分からないような 小さな小さな棘

普段は すっかり忘れて過ごしてるんだけど
でも、それは無くなったわけじゃない

胸の奥の奥
小さな棘は 今もそこにあって
時折 不意に チクッと俺を刺し
その存在を主張するんだ






ストーリーメニュー

TOPTOPへ