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二人のキセキの物語 MN

第69章 再会の二人4 智



え・・・
どうした?
何があった?

わけのわからないままに立ち尽くす俺から逃げるように
その子の背中はドアの向こうに消える


「あ・・・」


追わなくちゃ

そう思ったけど足が動かない


だって・・・話した事も無い俺が
先輩ぶって何を言うつもりだ?

追いかけて、捕まえたところで、
口下手の俺が あの子の役に立つような事を言えるとは思えない

誰か・・・
俺じゃなくてもっとしっかりした誰か・・・






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