
二人のキセキの物語 MN
第77章 ヌードの二人3 潤
焦った顔で手を伸ばしてくるけど
5cmの身長差は十分有効で
必死に手を伸ばすカズの指は
もうちょっとのところで写真に届かない
それでもムキになって背伸びするカズが可愛くて
ちゅっ、と音を立てて唇にキスした
「わかったよ、寝室にしか飾らないから」
「・・・絶対だよ///」
「わかったわかった、さ、風呂いこ」
「・・・・・・」
ほら、と手を差し出せば 無言ながら きゅ、と握ってくれるから
そのまま繋いだ手を ゆらゆら揺らしながら
バスルームへと連行
こんな小さな事にウキウキしちゃうんだから
俺ってホントにカズにゾッコンだよなぁ
・・・なんて。
今までにも何度も何度も 実感したことを
また今日も噛みしめる俺だった
