二人のキセキの物語 MN
第81章 ヌードの二人7 カズ
一度自分の部屋に帰って
荷物を置き
鍵とスマホ
それから公式BOOKを持って
エレベーターに乗る
滑らかにエレベーターが止まった階の
右手廊下、一番奥が潤の部屋
カチリ、と音を立てて玄関ロックを外すと
ドアの隙間から ほのかにいい匂いが漂う
俺の部屋とは違う香り
深みがあって でも爽やかな香りに思わず口元が綻ぶ
「潤の匂いだ・・・」
ここに来た目的も忘れて むふ、とにやけたけど
次の瞬間 俺の目に飛び込んできたのは
信じられないものだった
「え・・・っ?///」