二人のキセキの物語 MN
第11章 出逢いの二人11 潤くん
黙り込んでしまった俺を見て
ニノが 伺う様な視線を投げる
「潤くん・・・」
後ろめたそうなその視線と俺の視線が絡まった瞬間
自分の中で何かが音を立てて壊れた
「!」
ニノの肩を掴み、そのままソファーに押しつける
「えっ・・」
何が起こったのかわからないように
目を見開いて俺を見るニノ
そのままゆっくりと唇を寄せると
漸く俺の意図を察したニノは
抵抗するように顎を引き 俯いた
けど、その後は 俺を罵倒するわけでも、
ましてや殴りつけるわけでもない
これって・・・
強引に行けば ヤレるってことなんじゃねぇの・・・?
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