
二人のキセキの物語 MN
第16章 出逢いの二人16 ニノ
訊きたくてたまらないのに
やっぱり口にするのは恥ずかしくて
潤くんの作ってくれたご飯をぱくぱく食べ続ける
「美味いね・・こんな美味い朝ご飯食べたの久しぶり」
「マジ?よかった~。なんか所帯じみてるみたいで引かれるかと思った」
破顔、と言う言葉がピッタリに
嬉しそうに潤くんが笑う
その笑顔が眩しいのは 部屋に差し込む朝陽のせいかな
それとも もしかしたら 太陽に負けないくらい
潤くんが 内面からキラキラ輝いてるのかも知れないなぁ
・・・なんて、恥ずかしい事を考えながら
ご飯を食べ続ける俺だった
