二人のキセキの物語 MN
第21章 親友の二人5 潤くん
5-2
≪ さっきはごめん。俺の勘違いだった ≫
≪ ホントに悪かった、反省してる ≫
≪ ニノが俺の事シカトしたと思ったら 悲しくなって
あんなこと言っちゃったんだ、ごめん ≫
エアギターならぬエアLINE
俺の頭の中では 謝罪の言葉が次から次へとずらずら並んでる
けど、俺の指は 一向にそれを打ってはくれない
ニノはさっき明らかに気分を害してた
そりゃそーだ、ニノは全然悪くないのに
俺が一方的に突っかかってたんだから
挙句の果てにぶち切りするなんて
いくら温厚なニノでも怒るよな
これって ただ謝ったぐらいで許して貰えるんだろうか
「もういいよ、潤くん」
って、
いつもみたいに 柔らかい笑顔を見せてくれるんだろうか