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二人のキセキの物語 MN

第25章 親友の二人9 潤くん


9-1

帰って行くニノの背中を見送りながら
俺は 今日一日を振り返っていた


今日も間近でニノを見つめ
その演技を堪能した
とてもいい日の筈だったけど
只一点、シネコンで映画を観て
泣いてしまったことが悔やまれる

いくら感動したからと言って 
映画の家族愛に涙を流すなんて
二十歳になった男がすることじゃない

雅紀ならそれも似合うんだろうけど
俺はそんなキャラじゃ無いから

ニノもびっくりしただろうな



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