二人のキセキの物語 MN
第25章 親友の二人9 潤くん
もっと話したかったけど 明日も朝から撮影だ
また明日話せばいいか、とマンションのすぐ近くでタクシーを降りた
「おやすみ、また明日」
「うん、おやすみ」
遠ざかる車を見ながら
ホントに ここに引っ越して来ればいいのに、
って考えてしまうのを止められない
同じマンション内だったら
人目を気にせず いつでも行き来出来る
時間を気にせず 呑むことだって
そうだ、空き部屋あるか調べてみよう
まずはそこからだ
何だか楽しくなってきた俺
エントランスを抜け、エレベーターに向かう頃には
鼻歌交じりに スマホでサイトを開いていた
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