二人のキセキの物語 MN
第29章 クリスマスの二人1 潤くん
やっぱりこういう仕事の人にはわかっちゃうのかなぁ
それとも 俺が単純で顔に出やすいだけ?
だとしても、ニノを好きになったおかげで
大人っぽい憂いが出るようになったとしたら
それは 不幸中の幸いって言うか 怪我の功名って言うか
辛くて苦しいことだけじゃなく、良い事もあったんだなぁ、
なんて、自分を慰める材料になる
誰にも言えない想いは 募るばかりで
重く苦しく、出口は見えない
それでも、やめる事は出来ない
いや、やめる術があったとしても
きっと俺はそれを選ばない
報われない恋がどんなに辛くても
やっぱりニノを好きでいたい
・・・なんて、
俺 もしかしてドMなのかな・・・