二人のキセキの物語 MN
第30章 クリスマスの二人2 ニノ
俺の言いたいことが伝わったんだろう
ちょっと目を伏せて 潤くんが言葉を続ける
「俺には俺の事情があるから。」
「・・・・・・」
確かにそう・・・だけど・・・
そうなんだけど
「でも、俺は貰えないよ。美玲ちゃんの気持ち考えると・・・」
「そっか。じゃあ事務所の後輩にでもやるかな・・・。
あ、悪い、俺もう行かなきゃ。
結局 ニノの話 聞けなかったな」
「あ・・・うん、まだ仕事だったね。
・・俺の話はいつでもいいから・・・いってらっしゃい」
「ごめん。じゃ、お疲れ」