二人のキセキの物語 MN
第31章 クリスマスの二人3 潤くん
3-3
湾岸線を飛ばしたけど 混雑してたせいで
車を停めてメインエントランスに着いた時には
それから更に1時間近くが経っていた
「うぅ・・・寒い・・・」
この極寒の中 2時間も?
ニノ、凍死してないだろうな
焦ってキョロキョロ見渡すと
植込みの縁石に座って ちんまりゲームをしてるニノを発見
あれ?
もう2時間も待たされてるってのに
この落ち着きようは何なんだ?
スタジャンの上からストールをぐるぐる巻きにしたニノは
「あっ、クソッ・・・」
なんて呟きながら ゲームに夢中になってて
俺が近づいて行っても 全然気づかない