二人のキセキの物語 MN
第35章 クリスマスの二人7 潤くん
相変わらず 何も言ってくれないニノ
こんなぶっきら棒な言い方じゃなくて
もっと気持ちを解すような事を言うべきだ、と
頭ではわかってんのに
哀しいかな こんな時に有効な 気の利いた言葉が全く浮かばない
今まで付き合った女の子達だって、
時には気まずい沈黙になる事もあった筈なのに
そういう時はどうしてたんだっけ?
って考えてみたけど
今までは 俺が黙り込むと 向こうがあれこれ話しかけて来る
っていうパターンばかりだった事を思い出した
だから こんな風にニノが黙り込むと
俺は どうしたらいいのかよくわからないんだ