二人のキセキの物語 MN
第35章 クリスマスの二人7 潤くん
7-4
「あの・・・話があるって言ったのは・・・」
「・・・・・・」
「さっき・・・シンデレラ城の・・」
意を決して訊こうとしたのに
ここでピロリロという軽快な電子音が響き
「あ・・・ラザニア・・・」
「・・・・・・」
「ごめん、ちょっと・・・」
「あぁ・・・」
クッソ、ラザニアに負けた
ぱたぱたニノが走って行ってオーブンレンジを開けると
トマトソースとチーズのいい匂い
負けでもいい
・・・急に腹が減って来た、てゆーか
腹が減ってたのを思い出したのかも