二人のキセキの物語 MN
第36章 クリスマスの二人8 ニノ
「あのさ・・・、さっきシンデレラ城の前で、
最後に何か言った・・よな?
ごめん、周りが煩くてよく聞き取れなかったんだけど・・・」
そう言われた瞬間は もしかしてからかわれてんのかな?って思った
だけど 潤くんは心から申し訳なさそうに
ごめん、と謝る
「・・・・・・」
俺はと言うと そんな潤くんを見ながら
頭の中で目まぐるしく計算していた
さっきの告白、ちゃんと聞こえてなかったんだ?
だったら・・・
まだ間に合うってこと?
“ 無かったこと ”にするのに・・・