二人のキセキの物語 MN
第40章 始まりの二人3 潤くん
「まず・・・昨日・・ニノが言ってくれた言葉・・・申し訳ないけど
マジでほとんど聞き取れなかった。それを“ 好きだよ ”って言ってくれたと思うなんて
自分でも図々しいって思ったから、その事を“ 変な事 ”って言ったんだけど
それも言葉足らずって言うか・・・ニノに誤解させて・・・ごめん
それにスマホ忘れたのをわざわざ届けに来てくれたのに アイツ・・顕嵐が何か言ったんだろ?それも謝らなきゃ・・・ホント、ごめん・・・」
まずは色々謝らなきゃ、と思ったんだけど
ニノの表情は固い
「何で・・・アイツの分まで潤くんが謝るの」
「え・・・だって、それは・・・」
「 “ ウチの後輩 ”だから?それって“ 俺のもの ”って言ってるみたいだね」
「・・え?」
「俺との間に境界線引いて、そっち二人は身内で、俺は他人、って言われてる気がする」
「・・・俺は別にそんな事・・」