二人のキセキの物語 MN
第41章 始まりの二人4 ニノ
4-1
「おい、ちゃんとこっち見ろって。そしたらわかるから、俺の気持ち」
勢いに呑まれて 潤くんの大きな瞳を見つめてしまった
けど、思った以上に攻撃力ハンパ無い目力に圧倒され
ちょ、近いって・・・
と、思った時にはもう 唇に柔らかい感触が乗っていた
「・・・っ、」
一瞬 何で?と思って
・・・すぐに打ち消す
理由なんて知ってる
だって 潤くんはまっすぐ伝えてくれたもの
自分の気持ちを楽にしたくて
口にしたのはいいけど
その後の 予想外に気まずい展開に後悔して
“ 無かったこと ”にしようとした俺に
潤くんはちゃんと伝えてくれたもの