
二人のキセキの物語 MN
第41章 始まりの二人4 ニノ
ちょっと待ってて、と潤くんが俺にちゅっ、とキスをして立ち上がる
予定を確認する為 スマホを取りに歩いて行くその背中を見ながら
何だか急に恋人モード全開になった事が
照れくさい俺は 両手で顔を覆って俯く事しか出来ない
ついさっきまで 親友だったはずの潤くんと
今はこうして恋人になってるなんて
人生って 不思議だよなぁ・・・
なんて浸る間もなく
スマホを手にした潤くんが 戻ってきた
てっきりまた隣に座ると思ったんだけど
「ちょっと立って」と腕を引っ張られ
俺が立ち上がった後に
潤くんがソファーの真ん中に 思い切り脚を拡げて座り
「ここ」と手で座面を示される
