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6-1

ずっとマナーモードにしてたスマホを
家に帰ってから鞄から出す

と、蜷川監督から　着信と留守録が１件


『もしもし、私だ。次の作品について　お前の意見を聞きたいので
戻ったら連絡を欲しい』


この間から考えてたっていう次回作、決まったのかな
俺の方は　監督の決定に　絶対の信頼を置いてるから
細かい事にどうこう言うつもりは無いんだけど
監督はいつも俺に気を遣い、俺の意見を尊重してくれる


勿論、監督は依怙贔屓とかする人じゃないと思うけど
それでも、只の監督と俳優と言う関係だったら　
もしかして　こんな風にはならないのかな

なんて考えながら　すぐにコールバックをした