二人のキセキの物語 MN
第43章 始まりの二人6 ニノ
「近くにいるからすぐ行けるよ」
「あ、あの・・・ちょっと家は・・・」
「うん?何か都合悪い?」
「あ・・えっと・・今 掃除の途中なんで 色々散らかってて・・・
あの、僕出て行くんで どこか指定してください。あ・・でも
あんまり時間は取れないんですけど・・・」
「あぁ すぐ済むから・・・じゃあマンションまで迎えに行くよ」
「え・・あ、はい・・・お願いします・・」
当時からせっかちな人だったけど
今も変わってないみたいだ
近くにいるって言ったけど
どれくらいで来るんだろう
すぐ帰るなら 別に持っていくものもないか、と
上着を着て 財布とスマホだけポケットに入れ
マンションの入り口で待つことにした
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