二人のキセキの物語 MN
第43章 始まりの二人6 ニノ
「だろ?他にもおススメあるから 良かったらもっと飲んでくれよ」
「あ・・いえ・・・あの、お話って言うのは・・」
「うん・・・それなんだけど」
ぐいっと身を乗り出して じっと俺を見つめて来る
その目力に圧倒されて
あぁ、そうだった・・・と思い出した
この人は昔から 自分の信念に自信があって
睨みつけるような鋭いまなざしで見つめられると
まだ子供だった俺は いつもタジタジして
疑問を感じるような事を言われても
言い返すことも出来ず ほとんどの場合
言われるがままに動いてたっけ
最初、俺が潤くんを苦手だと思ったのも
その目力の強さに 内野さんに通ずるものを
感じ取ったからかも知れない
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