二人のキセキの物語 MN
第44章 始まりの二人7 潤くん
トイレから帰って来て グラスを空けたニノが
程なく カウンターに突っ伏したのを見て
薬を盛ったと確信した二人は
密かに内野さん達の乗った車を尾行して
ここまで来たと言う
「でも、外から見てて 電気が付いた窓を確認してから入ろうとしたら
入り口がオートロックだったから、焦ったよ。
偶々 少し後に 中から出てきた人が居たから
それに乗じてエントランス抜けられたけど
あのまま誰も通らなかったら どうしようって思ったもんね」
「うん、間に合わないかも知れない、ってドキドキした。」
「で、階段駆け上がって ここだと当たりを付けてから 怒涛のピンポン攻撃」
「最初無視されたから、ドアどんどん叩いて 内野さんの名前呼んで」