二人のキセキの物語 MN
第44章 始まりの二人7 潤くん
しかし、何て危ないとこだったんだ
もしもあの二人が居なかったら
絶対ヤラレてたじゃん
そんな事、考えただけで心臓がぎゅうっと締め付けられる
「もぉ・・・心配させんなよな・・・」
ベッドの淵に座って
ニノの柔らかいほっぺたをむぎゅっと摘むけど
ニノは 目を覚ます気配も無い
無理やり起こすのは可哀想だから
薬が醒めるまで待ってもいいんだけど
・・・後、どれくらいで起きるんだろう
「え・・・もしかして このまま一晩中寝てたりして?」
寝室にぽつんと漏れた声は
我ながら 情けないモノだった