
二人のキセキの物語 MN
第45章 始まりの二人8 ニノ
恐る恐るリビングのドアを開けると
仕事の資料か何かを読んでた潤くんが
ハッとして顔を上げた
「ニノ・・・目が覚めた?よかった・・・」
「ん・・ごめん、潤くん いつから来てたの?ごめんね?」
あ・・・怒ってなかった・・・と
ホッとして答えながらも 違和感を感じる
「目が覚めた?よかった・・・」
って
うたた寝してた程度で言う言葉じゃないような・・・
まるで俺が気絶してたみたいに聞こえるし
あれ、潤くんどうやってここに入ったんだろう?
俺がドアを開けたのかな
てゆーか、そもそも俺自身が
ここに帰って来た記憶が無いんだけど・・・
