二人のキセキの物語 MN
第45章 始まりの二人8 ニノ
「ごめん・・ね」
ものすごくイイとこだったのに
ムードぶち壊しだよね・・・と謝ると
潤くんは 肩を震わせてくくっと笑ってる
あ、とりあえず不機嫌にはなってないみたいだ
よかった・・・
と、安心すると同時に
オーブンが電子音を響かせて
調理の終了を教えてくれた
「腹が減っては戦は出来ぬ、ってな。やっぱり飯が先だな」
笑顔で差し出してくれた手につかまって
よいしょ、っと立ち上がり
そのまま潤くんに抱きついた
潤くん
今夜のディナーはこれから始まる
二人にとって 忘れられない程
オイシイ夜になるといいな