二人のキセキの物語 MN
第6章 出逢いの二人6 ニノ
そう言うと
「松潤ってさ、顔が濃いから 黙ってると
怒ってるみたいに見えるでしょ?」
「ん~・・・まぁ確かにそうかも・・」
「最初の頃は 生意気だって陰口叩かれたりしてね、でも何となくそう言うのって伝わっちゃうから
松潤もムッとしたりして。そのままにしておくと
こじれそうだったから
“ 松潤は悪いヤツじゃないよ ”って
俺が執り成して廻ってたんだ」
「・・・まーくん 優しいね」
「ふふ・・・松潤いいヤツだって知ってたからね。
で、松潤にも言ったの。
一人で生きて行けるわけじゃないんだから
自分からも歩み寄らなくちゃダメだって」
「それで みんなと仲良くなったの?」
「元々 気前もいいし 漢気あるヤツだからね。
すぐに友達増えたよ。
でも、仲良く話したり 呑みに行ったりしても
心の底から気を許してるわけじゃないんだ」
「・・・そうなんだ」
「うん、だから 松潤の事よろしくね」