
二人のキセキの物語 MN
第58章 背中合わせの二人4 潤
あ・・・しまった
つい大きな声出しちゃった
だけど、そんなのダメに決まってる
カズの肩をがしっと掴み、
下から覗き込むようにして目を合わせる
「何でアイツのとこなんて行こうとすんだよ、そんな事したら今度こそ・・・」
「え?・・アイツって?」
「アイツはアイツだよ、あの内野ってヤツに決まってんじゃん」
「内野さん?・・・何で俺が内野さんとこに行くの?
前に、誘われたけど断った、って言ったよね?」
「え?違うの?・・・じゃあ、どこ考えてんだよ?」
「・・・・・・」
