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二人のキセキの物語 MN

第58章 背中合わせの二人4 潤



しゅん、と眉毛を下げたカズは
ご主人様に叱られた柴犬みたいで

思わずその頭を撫でながら
くくっ、と笑ってしまうと
カズは 何で笑ってんの?って顔で俺を見つめる


「・・・もしかしてバカにしてる?」
「いやいや・・・ウチの事務所に入りたいって聞いて
何で俺が怒るって思うんだよ?喜ぶに決まってんじゃん」

「ホント?潤、嬉しいの?」
「超嬉しい」

「・・・よかった。あの、潤は仕事に対してストイックだから
同じ事務所に入りたいだなんて、甘えだろ、公私混同するなよ、って怒るかと思って・・・」
「俺 別に自分の事ストイックだなんて思った事無いんだけどなぁ・・・。
それに俺も カズがウチの事務所に来ればいいのに、って考えてた」

「マジ?」
「マジマジ」






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