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『ま゜』

第3章 魔界街→パックサン

 メカ水戸さん飛行機は、ボスがいる部屋の前に止まった。

「水戸さんとやら、まだ私はこの現状を理解しておりませぬ。しかし、魔王を倒し、拐われた姫を、助けるのは私の役目。何度も途中で命を奪われようとも、私は諦めませんでした」

『か^い"と*り゜(諦めて、ソフト売った方たくさんいましたけど……)』

「だから……ここは私に任せてください」

 メカ水戸さんも人型に変型。

『オキヲツケテ』と声をかける。

「あの、こちらの固い方が話しやすいですね」とアーサーは、メカ水戸さんに向いた。

 言語に問題があり、頭の向きが異様な死体を相手にするよりかは、幾分マシだと考えたのであろう。

 水戸さんは後ろを向いたまま、項垂れた。

「では、私は参ります。短い間でしたが、ここまでこれたことを心より感謝いたします。それと、私が言っていいものかどうか……頭を戻した方がいいと思います」

 メカ水戸さんが、言われた通りに、水戸さんの頭を掴む。

 そして、正面に首を回す。

 ブキブキブキと音がする。

『き^ん`こ*の゜ダ*イ'ヤ"ル<か゜(回す向き逆、回す向き逆)』


「では、さらばじゃ!!」

 アーサーは、扉の向こう側に走っていった。

 魔王は、自分よりも数倍でかい。ずっしりと構え、炎を吐く。


 アーサーは立て続けに、骨となった。

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