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『ま゜』

第3章 魔界街→パックサン

 魔王が接近してきた。

『食イ止メマス』

 メカ水戸さんが、両手を前に出し、魔王の進行を止める。

 魔王が炎を、メカ水戸さんに向けて吐く。

 炎をカーブを描き、水戸さんに流れる。

 水戸さんは、抵抗を諦めたのか、『う*お"お^ーー(もっと来いやぁー!!)』ヤケクソになっていた。

「倒れろーっ!!」とアーサーはヤリを投げる。

 そのヤリも3発に1発は、水戸さんに流れ出した。

『ぎ^ゃ"ー(なんで、ヤリまでくるの!!)』

 その問いに、ゲームの神が答えた。

“バグだ。心配するな”

『ま゜』

 納得した。

 そして、ついに……

「これで、どうだっ!!」

 アーサーが渾身の1本を投じた。

 

 魔王は雄叫びを上げ、音をたてながら、その姿を消していった。

『ヤッタ!』と喜ぶメカ水戸さんの前で、グッタリとして倒れる水戸さんの姿があった。

 やがて、拐われた姫が姿を現す。

「姫様!! ご無事でしたか!!」

 アーサーは、下着1枚の姿で近寄った。

『ヨカッタヨカッタ』とメカ水戸さんは、出てもいない涙を拭う。

 倒れる水戸さんは、違う理由の涙を流していた。

 勝利の余韻に浸る間もなく、すぐさま目の前の景色が変わった。

 上下が青く縁取りされた、黒い壁が水戸さんを囲みだす。

『?』

 そこには、メカ水戸さんはいない。

“ステージクリアだ。引き続き、第2ステージに突入となるぞ”
 

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