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『ま゜』

第4章 パックサン→???

 パックサンが大きくなる……を選んだ水戸さん。

 これなら、1個ずつでなくとも、5、6個はまとめて食べれる。それに、モンスターも一網打尽ではないかと。

“それでいいのだな?”と、ゲームの神の声。

『ま"』

 ゲームスタート。

 巨大なパックサンが登場。その後ろに、水戸さんがいる。

『ど*り"ょく゜(私も食べる)』と水戸さんも、パックサンとは逆方向にドットを1つずつ口に入れる。

 モコモコと口を動かしながら、味のないボールを食べる。

 だが、パックサンが食べる音が、まるで聞こえない。

(どうした?)と振り返る。








 壁に挟まって、動けない。


『!!!!ーっ!!』

 水戸さんは後ろから、パックサンを押す。

 大きくなる、イコール壁に挟まるを考えていなかった。

 背後からモンスターが迫ってくる。

『う*が゜ぁー』と両腕を上げ、がに股で迎えうつ。

 リアルモンスターを見て怖じ気付いたのか、モンスターは下がっていく。

(こうなりゃ、私が……)

 ヤケクソで、ドットを食らう。

 もう、10個食っただけで腹の中は、いつバッティングマシーンになってもおかしくないほどの大きさになっていた。

(これ……何個あるのよ?)

“ドットが240個、パワーエサが4個だ”

 誰か私を殺して……と思ったが、ある意味、自分は死んでいると再確認した。

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