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たけるくんと一生さん

第4章 介抱しましょう

嘘なんてつけない。

「……うん。言った」

「やけに素直ですね?」

「一生さんにみられてると、なんかこう、嘘つけなくなるんだよ……」

嘘つけなくなるけど、顔から火が出そうなくらい恥ずかしい。さっき思い出してから……いろいろ身体がピンチだから、そろそろ間近で覗き込んでくるのをやめて欲しい。
心臓に悪い。

「それはいいことを聞きました。ほら、たけるくん?視線を逸らさないで」

「む、むりむりむり……!」

「僕を見て」

「だめ、今、は」

「そんなに真っ赤な茹でダコさんになってどうしました?」

「っ……!」

ベットの上で組み敷かれる。もうこれで、完全に逃げられなくなってしまった。

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