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本気になんかならない

第11章 王子様

***メグside***

高校の入学式、新入生代表挨拶のその姿に女子は釘づけになった。

宮石和波(カズハ)、すらっと背の高いその人はどこか儚げな気配のただよう同級生。

だけど、これまでの経験から、カッコよすぎる男は敬遠気味の私。

だって、まず間違いなく浮気するでしょ?

容姿はそこそこでいいのよ。
問題は中身なのよ。

それに、あんなのと仲良くなったりしちゃったら、女子の反感買いまくってしかたない。

家もすっごく大きいお屋敷らしいじゃない?
そんなの、お作法とか何とかとか面倒!


そこへいくと、去年のインハイで活躍された陸上部の一森先パイなんて狙い目。
ハイジャンのフォームがカッコいいったら。


そう、私は無関心だったんだよ。
好きになりたくなかったんだよ。

宮石君だけは。。

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